日本一短い国道-国道174号-

全国459路線、津々浦々に張り巡らされた国道網

東海道を踏襲した国道1号をはじめ、各路線にはそれぞれの経緯があります

その中でも最も短い国道174号を紹介します

全国にある「港国道」

現在国道と呼ばれるものは、「一般国道」であり、1965年の道路法改正前は「一級国道」と「二級国道」に分かれていました

一級国道は、1号から57号(沖縄返還後58号が特例により指定)であり、「国土を縦貫し、横断し、又は循環して全国的な幹線道路網の枢要部分を構成し、且つ、都道府県庁所在地その他政治・経済・文化上特に重要な都市を連絡する道路」と定義されています

つまり重要な都市や県庁所在地、北海道支庁所在地の間を繋ぐ路線となります

一方、二級国道は、101号から271号までが指定され、その後は一級・二級の区分が廃止されたことにより、以降3桁の番号が付与されて指定されました

その二級国道の指定の条件の1つに、「港湾法で特に規定された港又は建設大臣が指定する重要な飛行場若しくは国際観光上重要な地と一級国道とを連絡する道路」というものがあります

つまり、一級国道と重要な港・空港を繋ぐものも国道として指定されることになりました

全国にはそのように指定された国道が15路線あり、国道の長さをランキングするとその15路線が下位15位すべてを占めます

その中で最も長い、大阪府の関西国際空港と関空道上之郷ICを繋ぐ国道481号でさえも、その長さは12.7kmしかありません

国道174号の経緯

現在の国道174号は、兵庫県神戸市の税関前交差点(国道2号)と神戸税関本庁前のわずか187mしかありません

指定当初は、最も短い路線ではありませんでしたが、国道2号のバイパスの開通によって、国道2号の路線の付け替えが起こったためです

かつての国道2号は三宮駅前から神戸税関まで指定されていた国道174号でしたが、国道2号が三宮駅前から東側の三宮東交差点を南下して浜手バイパスで合流する路線となったため、一級国道と接続しなければならない「港国道」も自然と短縮されたのです

かつての国道174号は940mありましたが、距離が1/5ほどになりました

実際に歩いてみよう

「日本で一番短い国道です」とアピール

ちゃんと「おにぎり」もあります

全線通しても徒歩3分ほどで走破できます

短い路線といってもここは神戸の中心街、車線数は上下合わせて11車線あり、いかに重要な路線かがわかります

また、ここはバイク乗りにとって優秀な無料で通れる「ハーバーハイウェイ」の入り口付近、神戸に訪れたときは立ち寄ってみてください


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