今回は、酷道を取り上げます
国道368号は三重県伊賀上野から多気郡勢和村までを繋ぐ一般国道で、ほとんどの区間で上下2車線の長閑な路線です
ただ一か所を除いては
酷道区間-仁柿峠-
道の駅御杖から東進すると、一部狭い住宅街はあるものの、上下2車線は維持され、盲腸線として知られる「JR名松線」の終点、「伊勢奥津駅」を通過します
しばらくして、国道422号との重複区間は終わり、422号は右折して未開通区間まで続きます
道の駅「美杉」を過ぎると何やら不穏な看板が

しばらくすると、1車線、さらに進むといよいよ離合困難な区間に突入します
ここからいわゆる酷道区間が続くわけですが、「そんな酷道取り上げるほどか?」と思われるかもしれません

この酷道の特徴は、有料道路を使わず、多気から奈良や伊賀を繋ぐ最短の経路ということです
また、仁柿峠に並行する県道も仁柿峠と似たりよったりの腐り加減
つまり、この仁柿峠の交通量がそこそこあり、週末の日中では酷道区間で3回ほどは離合の必要があります
カーブのところでは離合がしやすいですが、ガードレールがないところも多く、注意して走行しなければなりません
仁柿峠の長さはおよそ5kmで、15分あれば通り抜けられるので酷道マニアには物足りないかと思います
バイパスの建設予定は
需要のある路線のため、バイパス建設の話も立ちます
実際に1990年に峠を直線的に結ぶ、3.9kmのバイパス建設が検討されて、30年以上経過しても進捗はおよそ半分、開通していないのが現状です
問題なく進んでも開通まで10年はかかる見込みで、それ以上の可能性もあります
峠が通行止めになると
仁柿峠はたびたび土砂災害などにより通行止めになります
この場合、県道に迂回して美杉と多気を結ぶことになりますが、先述の通り県道もいわゆる「険道」です

そこも通行止めとなると東西を結ぶルートがなくなるため、手前の数十kmに戻る、大規模な迂回が必要となります
他にもまた紹介したい酷道があるので、今後も楽しみにしてくださいね
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