フェリーで旅をする(後編)

前編でフェリー乗船から下船までの基本的な流れをお伝えしました

今回は高速道路との比較的とフェリーでの楽しみ方などお伝えします

高速道路とフェリーどちらが便利?

フェリーにはフェリーの利点、高速道路には高速道路の利点があります

それぞれの利点と欠点をまとめると、

フェリー高速道路
時間平均40km/h(500kmで約13時間)
乗船1時間前の手続きが必要
便数が少ない航路も多い
平均80km/h前後(500kmで約7時間)
利用時間を問わない
快適さ船内で様々なサービスが利用可能自走での体力消耗に注意

日中の航路では、恩恵の少ないフェリーですが、夕方に出発し、翌日の朝には到着する夜行フェリーは利用価値が高まります

長距離を移動する夜行フェリーはいちばん等級の低い客室でも、仕切りのついたベッドがあることが多く、睡眠をとることができます(参照:商船三井さんふらわあ | 客室(夕方便) (sunflower.co.jp)

もちろん高いグレードの部屋を選択することで、より快適な船旅にも変更可能です

次に、料金について比べてみます
ここでは大阪(南港)~北九州(新門司港)での比較とします

・フェリーの料金
もちろんフェリーの種類や期間(閑散期や繁忙期)、客室の種類によって料金は変動しますが、今回は閑散期の第1便、いちばん低い等級で算出します(参照:運賃・料金 | 【公式】名門大洋フェリー (cityline.co.jp))

運賃  手荷物料金合計  
125cc未満7,590円3,910円11,500円
750cc未満7,590円5,560円13,150円
750cc以上7,590円7,210円14,800円

さらにWEBでの予約で最大30%引き(閑散期)となるため、
125cc未満:8,060円750cc未満:9,220円750cc以上:10,370円
がここでの試算となります

・高速道路の料金
高速道路を吹田IC~新門司ICまで(555km)途中流出せずに高速で移動すると(ガソリンは190円/L、燃費は25km/Lとします)

高速料金 ガソリン料金合計
平日10,320円4,220円14,540円
土日祝※、深夜7,340円4,220円11,560円
※ゴールデンウィークやお盆、年末年始など割引適応外の期間を除く

割引適応(30%)が効く場合は高速道路を利用する価値がありますが、料金の面ではフェリーの方が安くなるという試算結果になりました

フェリーにも「沼地」が存在

様々なコレクションをしている私ですが、フェリーにも全国を股にかけたコレクション沼が存在します

それが、「御船印」というものです

フェリーを航行する企業が発行していて、船ごとの御船印があるため、集めたくなるシロモノです

また、複数の企業の御船印を集めて、運営事務局に送付することで「称号」を獲得できます(参照:【公式】日本全国をめぐって集める 船の御朱印 「御船印」 (gosen-in.jp))

フェリー内での楽しみ

フェリーによっては、大浴場やレストランが完備のものもあります

レストランは利用時間が決まっているため、乗船すぐに利用できるわけではありませんが、大浴場は乗船すぐに利用できることが多いです

フェリー乗船順は車両が(特にバイクが)早いため、一番風呂を狙えます
トラック運転手に一部の一番風呂ガチ勢がいるので争ってみるのも(?)楽しいかもしれません

レストランでは航行先の料理をビュッフェ形式で食べられることが多いです
やや料金は高めの設定ですが、やることがないフェリーの中の楽しみなので、いろいろと楽しみを見つけて旅を楽しんでください!


今回でフェリーの基本情報を締めくくりたいと思います
次回は3月末の隠岐の島へのフェリー旅をお伝えできればと思います


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